ブラチスラバロール
ブラチスラバロールは、スロバキアの中でも、西の地域で伝統的に食べられている焼き菓子で、ブラチスラバロジョクと呼ばれることもあります。
ブラチスラバロールは、Cの形とつやつやとひび割れた表面の模様が特徴的な焼き菓子で、クルミとポピーシード(けしの実)2種類のフレーバーがあり、どちらも甘すぎない、コクのある味わいです。
ブラチスラバロールの歴史
ブラチスラバロールの歴史は長く、1599年に初めて、書物にポピーシードとクルミのフィリングを詰めた焼き菓子が登場しています。
それから、1876年には新聞でブラチスラバロールのレシピが紹介され、その当時のレシピは現在も変わっていません。
長い間、この地方の人々に変わらず愛されてきた味だと言うことがわかります。
さらに、 EUの、伝統的な製法でつくられている特産品に認められるTraditional specialties guaranteed trademark (TGS) にも承認されています。
今でもこの地域の人々に日常的に食べられているお菓子で、街のカフェや洋菓子店はもちろん、ブラチスラバロールの屋台が出ていることもあります。
日本人にも食べやすい
昔ながらのレシピでつくられるブラチスラバロール、お味はと言うと、想像以上のおいしさです😆。
その見た目の素朴さから、長い間、ブラチスラバロールをわざわざ食べることを避けてきた上、感動的なおいしさは期待していませんでした。
しかし、食べてびっくり。めちゃくちゃおいしいです😲。
中のフィリングがしっとりしていて、甘すぎず、上品な味わいを感じられます。生地は中国のお菓子、月餅を彷彿とさせる、しっとり、ほろり、とした食感です。
ヨーロッパのお菓子の中では甘さ控えめなので、ヨーロッパのあま~いスイーツが苦手、という方にも食べやすいのではないでしょうか。日本人の口にも合うはずです😀。
クルミとポピーシード、2種類のフレーバーがありますが、私のおすすめはポピーシード。日本ではあまりなじみのないポピーシードですが、ナッツのような風味と独特の香りとコクがあり、スロバキアでは定番の味です。
しっとりとしたポピーシードのフィリングにはレーズンなどが入っていることもあります。
ブラチスラバロールはどこで買える?
ブラチスラバロールは旧市街のメイン広場にあるCafé Mayerや、スロバキア料理のレストランFlagshipなど、カフェやレストランで食べられます。
値段は、お店で食べても1.5ユーロ(180円前後)ほど👛。
また、広場や大通りなどで、屋台のような小さな小屋で売っていることもあります。
また、お土産屋さんで買うこともできます。およそ20日前後は日持ちするので、お土産として持ち帰ることもできます。
ブラチスラバで一番古いお土産屋さん Obchod v Muzeu (オブホド・ブ・ムゼウ) では、レジ横にぎっしり並べられています。
伝統の味を試してみては
ブラチスラバを中心としたスロバキア西部の伝統的な焼き菓子ですが、甘すぎず、上品で、日本人の口に合うお菓子だと思います。
ブラチスラバ観光の、おやつに、お土産に、ブラチスラバの伝統の味を試してみてはいかがでしょうか😉。