スロバキアのチーズ 5選
スロバキア人にとってチーズは日常生活の一部。食卓に欠かすことのできない食材です。
チーズの種類も豊富で、スーパーにはずらりと様々な種類のチーズが並び、日本人の私にとってはどれを選べば良いのか、種類が多すぎて逆に困ってしまいます。
ずらりと並ぶチーズの中でも、他の国ではなかなか見られない、スロバキアの名産チーズをご紹介します。
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スロバキアのチーズ ①ブリンザチーズ (Bryndza)
スロバキアを代表するチーズと言えばまずはブリンザチーズ。
ブリンザチーズは羊のミルクから作られたフレッシュチーズで、山の多い北部地域を中心に生産されています。
香りに特徴があり、スロバキア人にとっては食欲を誘う香りのようですが、日本人にとってはちょっとクセのある香りに感じる方が多いかもしれません。
酸っぱいような、生っぽいような、チーズの香りのクセの部分が出てしまっているような、そんな香りです。
味は、少し酸味があるのと、塩味がかなり強めなので、そのまま食べるというよりは料理に混ぜたりソースにしたりするのにぴったり。
独特の香りと風味ですが、日本ではなかなか味わえないので、スロバキアを訪れる際には一度は試してみてください。
ブリンザチーズはスロバキアでは最も有名なチーズのひとつで、スロバキアの伝統郷土料理ハルシュキをはじめ、様々な料理に使われているので、スロバキアを訪れた際は嫌でも口にする機会があるかと思います😉。
スロバキアのチーズ ②パレニツァ (Parenica)
パレニツァは羊のミルクを50%以上使ってつくられる、くるくるとカタツムリのように巻かれた見た目が特徴的なチーズです🐌。
羊のミルクを使ったチーズですが、ブリンザチーズのような癖はなく、癖も強くないチーズなのでそのまま食べてもおいしく、おやつやおつまみにぴったり。
パレニツァは日本のさけるチーズのように繊維質で、キュッキュとした歯ごたえがあり、ぱくぱくと食べられます。
スモークされたものとされてないものがありますが、個人的には断然スモークされている方が好みです。
スモークチーズとさけるチーズの良いとこ取り、といった感じで、日本人の方にも無難におすすめできるチーズです。
スロバキアのチーズ ③オシュティエポク (Oštiepok)
オシュティエポク (Oštiepok) は羊のミルクでつくられた スロバキアの伝統的なスモークチーズで、スロバキアで生産されたもののみオシュティエポク (Oštiepok)を名乗ることができます。
卵大の型によってつくられる模様が特徴的で、薄くスライスしてそのまま食べるのが一般的です。
ほどよい塩気とスモークの風味がワインによく合います。
スロバキアのチーズ ④コルバーチク (korbáčik)
コルバーチクは三つ編みの見た目がかわいらしい、牛乳のチーズです。
主にオラバ(Orava)とザーズリバー(Zázrivá)というスロバキア北部の地域で生産されていて、そのほとんどが手作業でつくられています。
燻製されたものとされていないものがあり、燻製なしのものは柔らかな食感、燻製されたものは燻製の風味を味わえ、どちらもそれぞれ良さがあります。
コルバーチクはミルク感がありながらもしっかりと塩味があり、スロバキアビールのおつまみにもってこいです。
スロバキアのチーズ ⑤ニヴァチーズ(Niva)
ニヴァチーズはチェコスロバキアのブルーチーズ。
ブルーチーズと言えば日本ではゴルゴンゾーラなどが有名ですが、通常ブルーチーズが羊のミルクからつくられるのに対し、ニヴァチーズは牛乳からつくられています。
柔らかく、クリーミーですが、一般的なブルーチーズ同様、香りにクセがあり、塩分がかなり強いです。
そのまま食べても良いですし、ピザのトッピングや肉料理のソースなどの料理に使われることも多いです。
スロバキアではチーズは生活の一部
いかがでしょうか。ご紹介したのはほんの一部で、スーパーにはまだまだ、数え切れない種類のチーズが並んでいます。
スロバキア人にとってチーズは生活の一部で、料理に、おやつに、おつまみに、様々な場面で、様々な種類のチーズを口にします。
街には飲み物の自動販売機はないのに、チーズの自動販売機はあり、人々にとって、いかにチーズがなくてはならない存在であるかがわかります。
チーズの生産で有名な国と言えばフランスやイタリアの名前が挙がるかと思いますが、スロバキアでも、日本とは比べものにならないくらいお手頃な値段で、質の高いチーズを味わうことができ、まさに、隠れたチーズ天国です。
スロバキアにお越しの際は日本では食べられない、スロバキアならではのチーズに挑戦してみてください。