スロバキア料理 10選
スロバキア料理と言えばどんな料理を想像されるでしょうか?中央ヨーロッパの近隣国の影響を受けつつも、長い歴史の中で生まれてきたスロバキア料理はユニークなものばかり。
スロバキアを訪れる際にはぜひチャレンジしていただきたいスロバキア料理を10品ご紹介します。
contents
- 1 スロバキア料理 ①ハルシュキ (halušky)
- 2 スロバキア料理 ②ピロヒー(pirohy)
- 3 スロバキア料理 ③カプスニツァ(Kapustnica)
- 4 スロバキア料理 ④揚げチーズ(Vyprážaný syr)
- 5 スロバキア料理 ⑤ブフティ・ナ・パレ(Buchty na Pare)
- 6 スロバキア料理 ⑥パラチンキ( palacinky )
- 7 スロバキア料理 ⑦マコフニーク(makovník)
- 8 スロバキア料理 ⑧ブラチスラバロール(Bratislavské rožok)
- 9 スロバキア料理 ⑨グラーシュ (Guláš)
- 10 スロバキア料理 ⑩カリフラワーナゲット(Vyprážaný karfiol)
- 11 スロバキアならではの料理を楽しんでみては
スロバキア料理 ①ハルシュキ (halušky)
スロバキア料理と言えばまずはやっぱりハルシュキ(halušky)。一番有名なスロバキア料理です。
ハルシュキは、じゃがいもと小麦粉でつくった、ニョッキのような食べ物です。
中でもブリンゾベハルシュキ (Bryndzové halušky) は、ブリンザ(羊のチーズ)のソースを絡めたハルシュキで、スロバキアでハルシュキと言えば多くはブリンゾベハルシュキのことを指します。
チーズとベーコンの塩味は、スロバキアビールとの相性も抜群です。
ブリンザチーズは日本人にとっては少しクセのある味かもしれませんが、ハルシュキはスロバキア人にとってお袋の味。スロバキアに来たら1度は試すべきスロバキア料理です。
スロバキア料理 ②ピロヒー(pirohy)
ピロヒー(pirohy)はハルシュキ同様、ジャガイモと小麦粉で作った皮を使った、日本で言う餃子のような食べ物です 。
見た目は餃子と似ていますが、味は全く異なります。
皮は日本の餃子よりもかなり厚くもちもちで、中にはブリンザ(羊のチーズ)などのフィリングが入っていて、かなりの重量感ですが、ハルシュキ (halušky)と比べると、ピロヒーの方が日本人には食べやすいかと思います。
ブリンザを使ったピロヒーのほか、中にジャムやチョコレートを入れた、甘いバージョンのピロヒーも美味しいです。
スロバキア料理 ③カプスニツァ(Kapustnica)
カプスニツァ(Kapustnica)はザワークラウト(発酵キャベツ)のスープです。
もともとはクリスマスに家庭で食べる特別なスープですが、現在では、レストランでクリスマス以外でも食べることができます。
ザワークラウトのスープと言うだけあり、酸味のあるスープです。
スープには、ベーコンやサラミ、ソーセージなどの肉加工品がごろごろ入っており、スロバキアのさむい冬にぴったりの、食べ応え抜群のスープです。
クリスマスシーズンにはクリスマスマーケットでもカプスニツァが売られていて、気軽に味わうことができます。
スロバキア料理 ④揚げチーズ(Vyprážaný syr)
揚げチーズ(Vyprážaný syr)は、名前の通り、チーズのに衣をつけて揚げたフライです。
揚げチーズは、チーズの生産が多く、チーズが生活に根付いているスロバキアで食べられる、定番のジャンクフード。
もともとは、1990年代に、肉を食べないベジタリアンの方向けのメニューとして食べられていたようですが、今ではレストランや大学の食堂などでも食べられる、みんな大好きな国民的なメニューになっています。
縦横10cm、厚さ1cmくらいのエダムチーズやゴーダチーズなどの硬めのチーズに衣をつけ、大胆にもそのまま揚げてフライにします。ナイフとフォークで切りながら、タルタルソースやケチャップをつけて食べます。
日本人からすると、明らかなカロリー爆弾に、少し怖さを感じるかもしれませんが、思ったよりもくどくなく、チーズ好きにはたまらない料理です。スロバキアを訪れる際にはぜひ、お試しください。
スロバキア料理 ⑤ブフティ・ナ・パレ(Buchty na Pare)
ブフティ・ナ・パレ(Buchty na Pare)はふわふわの生地にいろいろなフィリングが包まれている、日本の肉まんのような食べ物です。
ふわふわとした蒸しパンにジャムやチョコレート、チーズなどがたっぷりと詰められ、最後に溶かしバターとポピーシードをまぶして食べられます。
ジャムやチョコレートと聞くとおやつのようなイメージですが、スロバキア人はご飯としてブフティ・ナ・パレを食べることもあります。
ブラチスラバには専門店もあるので軽食として食べてみてはいかがでしょうか。
スロバキア料理 ⑥パラチンキ( palacinky )
パラチンキ(palacinky)はスロバキアのクレープです。スロバキア人はこれをパンケーキと訳しますが、いわゆるクレープです。
特徴的なのはその見た目。日本のクレープと違い、生地を端からくるくると巻いてつくり、フォークとナイフを使って食べます。
スロバキアでは若者からお年寄りまで広く親しまれている定番の軽食で、ジャムやチョコレートを塗った甘い系のものから、チーズやケチャップを入れた食事系のものまで、バリエーション豊富です。
安い店ではひとつ1.5ユーロ(200円くらい)ほどで食べることができるので、いろいろな味に挑戦してみても良いかもしれません。
スロバキア料理 ⑦マコフニーク(makovník)
マコフニーク(makovník)はケシの実をたっぷり使ったパンで、英語ではポピーシードロール(ケシの実ロール)と呼ばれます。
日本ではあまりなじみのないケシの実ですが、スロバキアでは、お菓子作りには欠かすことができない定番の材料です。
ポピーシードをすりつぶしてペーストにしたものがパンやケーキにぎっしり詰まっています。
初めはこの真っ黒のビジュアルに、ギョッとしましたが、食べてみると独特の香りとナッツのような香ばしさと風味を感じられ、日本で言うゴマ餡的な感じかと思います。
ポピーシードのペーストは甘すぎないので、海外の甘いパンやお菓子が苦手な方にも食べやすいはずです。
マコフニーク以外にもけしの実を使ったパンやスイーツがたくさんあり、カフェやスーパーのパンコーナーでも簡単に見つけられます。
スロバキア料理 ⑧ブラチスラバロール(Bratislavské rožok)
ブラチスラバロールは、名前の通り、スロバキアの中でも、ブラチスラバを中心とした西の地域で伝統的に食べられている焼き菓子で、スロバキア語ではブラチスラバロジョクと呼ばれます。
ブラチスラバロールは、Cの形とつやつやとひび割れた表面の模様が特徴的な焼き菓子で、クルミとポピーシード(けしの実)2種類のフレーバーがあり、どちらも甘すぎない、コクのある味わいです😋。
中のフィリングがしっとりしていて、甘くどくなく、上品な味わいを感じられます。生地は中国のお菓子、月餅や台湾のパイナップルケーキを彷彿とさせる、しっとり、ほろり、とした食感です。
街のカフェやレストランで食べられる他、ブラチスラバロールの屋台が出ていることもあります。
スロバキア料理 ⑨グラーシュ (Guláš)
グラーシュはもともハンガリーで生まれたと言われている料理ですが、スロバキアを含め中欧、東欧で広く親しまれているスープです。
レシピは国や地域ごとに異なるようですが、スロバキアでは牛肉やタマネギ、じゃがいもをパプリカパウダーを入れたスープで煮込みます。
じっくりと煮込まれたスープは具沢山で、冬の寒い日にぴったり。心も身体も温まります。
スロバキア料理 ⑩カリフラワーナゲット(Vyprážaný karfiol)
カリフラワーナゲットはカリフラワーに衣をつけて揚げた、至ってシンプルな料理です。
スロバキア発祥の料理かどうか定かではないのですが、スロバキアでは家庭やレストランでよく食べられる料理です。
カリフラワーになじみが薄い日本人にとって、新鮮な料理かと思います。カリフラワーって、こんなにおいしかったんだ!と、驚くこと間違いなしです。
スロバキアならではの料理を楽しんでみては
スロバキアは小さな国ですが、他の国にはない料理や食文化がたくさん。スロバキア国内でさえも、地域ごとの郷土料理や味付けの違いがあります。
また、紹介した以外にも、日本では日本では食べることのできないユニークな料理がたくさんあります。
せっかくスロバキアを訪れるのであればぜひ、他の国にはない、スロバキアならではの料理に挑戦してみてください。