ダヌビアナ美術館

 ブラチスラバを流れるドナウ川の上にぽつんと奇妙な建物が建っています。スロバキアの首都ブラチスラバの市街地から車で約30分、スロバキアの中でも特にユニークで新しい、おすすめの美術館をご紹介します😄。

ダヌビアナ美術館(Danubiana Meulensteen Art Museum)とは

 ダヌビアナ美術館はスロバキアやヨーロッパ各地の作品を中心に、世界中の芸術家の作品が展示される現代アートの美術館です🎨。

 オランダの美術品コレクターGerard H. Meulensteen氏と、スロバキアの Vincent Polakovič 氏によって設立され、2000年にオープンした、 ブラチスラバで最も新しい美術館。

 ブラチスラバ市街地から南に20km、スロバキアとハンガリー、オーストリアの国境近くにあります。

 その特徴はなんと言ってもその立地。上の地図からもわかるように、川の中心に、まるで川に浮かんでいるかのように建てられています。

 建物は船のように細長く、館内の至る所からドナウ川を望むことができます🚢。

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 また、屋外には広々とした広場が広がり、ユニークな彫刻やオブジェなどのアート作品がたくさん展示されています。

ダヌビアナ美術館 常設展の作品

 ダヌビアナ美術館の常設展には絵画だけでなく、大小様々な様式の作品が展示されており、私のように美術の知識がない人やお子様でもでも楽しむことができるかと思います🎨。

 入り口から入ってまず私の目をひいたのはWonderful Worldという作品です。最後の晩餐のような並びで世界の偉人が集結しています😆。

 鏡を使ったなんとも不思議な作品です。一人だけこっちを見ています😱。インスタ映えな写真も撮れそうです📷。

 建物の造り自体も変わっていますが、展示の仕方もユニークです。

 日本人芸術家、ロッカクアヤコさんの作品もありました。もともと存じ上げなかったのですが、なんだか日本っぽいな~と思ったら、やっぱり😄。

 日本から遠く離れたスロバキアで日本人の方の作品が展示されているとは、なんだか嬉しい気持ちになりました🎌。

 ポップでかわいらしい色使いですが、筆を使わず手で直接描くスタイルだそうで、かわいさと迫力が融合しています。

 それにしても、大きさもかなりあるので、この絵を手で描くとは、圧巻です。

 スロバキアの他の美術館やギャラリーはスロバキアやチェコを中心とした、中欧の芸術家の作品が多いですが、ダヌビアナ美術館ではヨーロッパ以外の世界中の様々な地域の芸術家の作品を見ることができるのもおすすめポイント。

 作品のタイプも様々で見ていて全然飽きません。ついついツッコミたくなるような作品や、写真を撮りたくなる作品もたくさんあり、友達や家族といろいろ話しながらまわると楽しそうです😄。

ダヌビアナ美術館 企画展

 ダヌビアナ美術館の企画展コーナーは2フロアに渡って展示され、かなり広々していて見応えがあります。

 企画によって変わってくるかと思いますが、作品の数もかなりあるので、いろいろな作品を見ることができます。

 今回は チェコの芸術家Vladimír Židlickýという方の作品展でした。

 写真でもなく、絵でもなく、写真でもあり、絵でもある、不思議な感じです🎨。

ダヌビアナ美術館内からのドナウ川の眺め

 館内からのドナウ川の眺めはダヌビアナ美術館のみどころのひとつ。本当に川すれすれに建っているので、まるで川の中にいるかのような、美しい写真を撮ることができます📷。

 天気が良ければ川の反対側まで見渡せ、こんな素敵な写真を撮ることができます✨。まさに、インスタ映え!なスポットです。

 館内の至る所がガラス張りになっており、ドナウ川を見ることができ、作品とともに自然を感じられます😌。

 ただし、残念なことに、天気は誰にもコントロールできないので、毎日こんな綺麗な写真が撮れるとは限りません。

 同じ場所で私が撮った写真がこちらです。

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 き、霧がすごい😂。対岸どころか10m先も見えないくらいに濃い霧に覆われていました😂。

 川に面して展示される作品は通常、ドナウ川と作品のコラボレーションを楽しむことができるはずなのですが、この日はまるで濃霧に苦しむ人々に見えます。

 その日はもともと晴れのち曇りの予報で、写真を撮るのを楽しみにしていたので、天気がなかなか良くならず残念に思っていましたが、これはこれで良いのかもしれません。

 このように、天気によっても作品の見方が変わってしまうのもおもしろいです😆。

ミュージアムカフェで一休み

 美術館を進んでいくと突き当たりにはミュージアムカフェがあります☕。

 夏はテラス席もあり、外の彫刻と、ドナウ川を見ながらゆっくりとティータイムはかなり気持ち良いだろうと思います。

 今回は冬で、天気も悪く、平日の午前中だったので、恐ろしいほどに誰もいませんでした😂。

 カプチーノは2.9ユーロ(約350円)。ブラチスラバ旧市街で飲むのと同じくらいです。

 もちろん、ドナウ川も見渡せます。霧が若干薄くなり、鳥が見えました🐥。

ダヌビアナ美術館 屋外の展示物

 ダヌビアナ美術館に来たら、屋外の展示物も必見です。

 大きな作品が広場に点在しています。箱根の、彫刻の森美術館に行ったことがあるのですが、なんとなくそれを思い出しました🌳。展示の雰囲気が似ていると感じました。

ミステリアスです

 川に沿って彫刻やオブジェが並びます。

屋上からの眺め

 広場からは建物の屋上にも上がることができ、広場を見下ろせるうえ、屋上にも作品が展示されています。

朝の雪が残っています

 天気の都合上かなり悲壮感が漂っていますが、本当に人が少ないので写真も取り放題、ゆっくり鑑賞できました👍。

ダヌビアナ美術館へのアクセス方法

 ダヌビアナ美術館は市街地から離れていますが、90番のバスに乗れば乗り換えなしでそのまま美術館に連れて行ってくれます🚌。

 ショッピングモールEUROVEAの隣の新国立劇場のそばのバス停NoveSNDから90番のバスに乗り、約35分、終点がダヌビアナ美術館です。

 ただし、バスはなんと1時間に1本😂。

 現在はNoveSNDからダヌビアナ美術館へは毎時18分に出発、ダヌビアナ美術館からNoveSNDへは毎時04分に出発していますが、変わることもあると思うので時刻表を確認することをお勧めします。

公共交通機関の使い方

 バスに乗ってしまえばあとは座っているだけなので簡単です。

車窓からの景色

 市街地を離れ、徐々に不安になるような景色に変わっていきますが、大丈夫です😌。

 そしてこの世の終わり的なところで降ろされますが、2,3分歩くと美術館に到着します。

 春から秋にかけてのオンシーズンには、日によって、市街地からダヌビアナ美術館までの船も運航しているようなので、せっかくなら船で訪れるのもおもしろいかもしれません🚢。

ドナウ川の上でゆったり現代アート鑑賞

 いかがでしょうか。ダヌビアナ美術館は市街地から少し離れているものの、だからこそ人も多すぎず、ゆったりと楽しむことができます。

 展示されている作品数も多く、どれもついつい写真に収めたくなるようなおもしろいものばかりで、見応え抜群。じっくりと鑑賞したり、写真を撮ったり、カフェで一休みすると、2時間半~3時間くらいはかかります。

 入場料は大人10ユーロで、スロバキアにしては高い!と思いましたが、10ユーロ払う価値はあります。子どもから大人まで、美術の知識のない人も楽しめますし、インスタ映えな写真が撮りたい方にもかなりおすすめできるスポットです。

 今回も十分楽しめましたが、個人的には、次回は必ず天気の良い日に来よう、と思いました🌞

 ブラチスラバ観光で、時間に余裕のある方はぜひ、街の喧騒から離れた、川の上の美術館を訪れてみてください😉。

⚠︎記事で紹介している内容は、掲載当時のものです。現在は内容が変わっている可能性があるため、最新情報は公式サイトなどでご確認ください。